【巨人】上原浩治、涙の引退。彼は「中途半端な選手」だったのか?
雑草魂、上原浩治がついに引退を発表。
5月20日、引退会見を開いた。
皆さん、お疲れ様です!
今朝の新聞の通り、今日で引退となり
ます。長い間、応援ありがとうございました。まだ心の中、頭の中がごちゃごちゃしてますので、とりあえずはご報告まで…
— KOJI UEHARA (@TeamUehara) May 20, 2019
会見の中で、トリプル100を達成した自身を「中途半端」と揶揄した上原。
だが、これほどの偉業をどれだけの選手が成し得るのだろうか……。
この記事では引退会見の概要と、上原の経歴『雑草魂』をまとめる。
上原引退会見概要

引退会見を行った上原@hochi_giants
シーズン途中での決断。21年間の現役生活、「雑草魂」にもついに終わりが訪れた。
「8,9月の首位を争う時にこういう会見をするのは違う」とこの時期の引退発表に踏み切ったという。
引退の理由
「3月が勝負と決めていた。一度も1軍に上がることなく、2軍の試合で抑えていないという葛藤もあった。」
「8,9月になるとチームの首位争いという状況になる中で、自分がこういう会見をするのは違うと。それだったら早く終わろうと。」
たしかに、先日の2軍戦ではロッテの香月にホームランを浴びるなど、球威の衰えは隠せていなかった。
今季2軍での成績は9試合で防御率4.00
2軍で結果を出せないことで、引退の決意を決めたという。
現役生活のベストピッチ
長嶋茂雄氏、上原に「20勝したルーキーシーズン忘れられない」 https://t.co/grY2wHGkMw #巨人 #ジャイアンツ #giants pic.twitter.com/62LSONNADj
— スポーツ報知 巨人取材班 (@hochi_giants) May 20, 2019
「日本では2002年(巨人日本一)、アメリカでは13年(レッドソックス世界一)。」
2001年は初の200イニング登板を達成。
17勝5敗、防御率2.60
獲得タイトルは最優秀投手賞、最多勝、沢村賞、ベストナイン。
西武との日本シリーズ第1戦に先発し、12奪三振1失点完投で巨人の日本一に貢献。
2013年は、レッドソックス時代。
シーズン途中でクローザーに指名され、日米50セーブ達成。
カージナルスとのワールドシリーズでは第4戦で日本人として初のセーブを挙げると、優勝のかかった第6戦で9回から登板し胴上げ投手となった。
また、2006年の第1回WBCでは3試合に登板し2勝0敗、大会最多の16奪三振。
韓国との準決勝では7回3安打無失点の好投。日本を世界一へと導いた。
ちなみに、上原は国際試合で無敗。
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パワハラ<ウエハラ
近年、世間で騒がれているパワハラだが、そのさらに上を行く行為がウエハラだ。
登板後、ベンチに戻ってのハイタッチについて
「澤村をドついてるだけだった(笑)。それができなくなるのは寂しい。」と上原はこぼした。
上原の引退について、ウエハラ被害の第一人者の澤村は
「上原浩治という存在が幼いころからの憧れで、2年間同じユニホームに袖を通して共に戦えたことは誇りです。同じ誕生日で、ブルペンでもそうでしたが、よくご飯に連れてい行っていただき、色んな話をする時間は僕にとってとても貴重な時間でした。」とコメントした。
今後について
引退後はプロの指導者になることについては否定。
「アマチュアでプロに入っていく子たちを育ててみたい。そういう気持ちは今でもある。そこまで強くないですけど。」
と、アマチュア球界での活動を目指す意向だ。
上原のこれまでの経歴
上原は大阪府寝屋川市出身。大阪・東海大仰星高では控え投手で、1年浪人して大阪体育大に入学。
大学時代に才能が開花し、日米大学野球に出場するなど活躍し。
この決してエリートとは呼べない経歴から「雑草魂」という言葉が生まれ、流行語にもなった。
1998年、事前に入団を希望する球団を明らかにできる当時の「逆指名制度」のもと巨人への入団を希望。(メジャーへの挑戦も考えていたが、長嶋監督に口説かれたとか)
同年のドラフト会議で巨人に1位指名され、入団した。
08年オフにフリーエージェント(FA)宣言を、09年、大リーグ・オリオールズに移籍した。
米国では主にリリーフとして、オリオールズのほか、レンジャーズ、レッドソックス、カブスと渡り歩いた。
レッドソックスに在籍していた13年は、ワールドシリーズで胴上げ投手。
18年に巨人へ復帰。日本選手では史上初となる日米通算100勝100セーブ100ホールドを達成した。
同年オフに左ひざを手術。一度自由契約になったが、巨人と再契約。今季は開幕1軍を逃し、1軍で調整を続けていた。
成績・記録
大学時代から国際試合を得意とし、97年のインターコンチネンタルカップ決勝では、当時アマチュア野球で世界最強だったキューバの連勝を151で止める白星を挙げた。
五輪にもアテネ、北京の2度出場。
06年の第1回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)でも大会2勝で、日本の優勝に貢献。
日本プロ野球での通算成績は、112勝67敗33セーブ23ホールド、大リーグでの通算成績は22勝26敗95セーブ81ホールド。
まとめ
上原浩治は中途半端な野球選手だったのだろうか?
たしかに。先発一筋で200勝を挙げた投手や、守護神一筋の大魔神なんかに比べたら「中途半端な選手」と言っても間違いではないだろう。
だけど、中途半端ってそんなに悪いことか?
日本人は、転職を繰り返す人間よりも、一つの仕事に打ち込んでる人間を好む傾向がある。成果の大小に関わらず。
でも実際は、転職して色々な仕事を経験することがまた別の仕事に生きたり、新たな発見が自分を成長させてくれることだってある。
ラーメン屋はラーメンだけ作ってたらいいのか?
和食もイタリアンもフレンチも作ってみたらいいじゃん。新しいもっと美味いラーメンができるかもよ。
上原の100勝100ホールド100セーブってのはそういうことだろ!違う?そういうことだ!!
僕も超一流の中途半端な男になりたい。